10月初旬からインフルエンザワクチン接種が始まります。
当院では今年度も予約制ではなく、来院された順に接種させていただきます。
待合室での「3密」を避けるために、事前に予防接種予診票を記入し持参していただけるようお願い申し上げます。
予防接種予診票はホームページからダウンロードして入手するか、待合室に置いてある予診票を予め入手したうえで、接種希望日に必要事項を記入の上持参してください。
事前に記入されている方は優先的に対応させていただきます。
(高齢者インフルエンザ予防接種問診票は西宮市から配布されるためダウンロードができません)
9月11日厚生労働省から発表されました。
●令和2年10月1日~1月31日
(ワクチン接種費用助成対象者の方)
65歳以上の方、60~64歳で身体障害者手帳1級相当の方
●令和2年10月26日~
上記以外の方。ただし医療関係者、高齢ではないが重症化のリスクが高い持病をお持ちの方、妊婦、生後6か月から小学2年生の子供はできるだけ早く接種してください。
項 目
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内 容 | 価格(税込) | |
大人(13歳以上) | 1回接種 | 1回 3,000円 | |
子供(3歳以上13歳未満) 高校生までは保護者同伴でお願いいたします。 |
2回接種 | 1回目 3,000円 2回目 2,800円 (2回目の価格は当院で1回接種の方) |
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満65歳以上(西宮市在住の方) | 1回接種 | 1回 1,500円 |
※ご本人確認のため保険証を提示ください。
※卵に対する強いアレルギー反応が予想される方は緊急体制の整った病院での接種をおすすめします。
※2回目の接種は1回目から2〜4週間の間隔で接種してください。
●その他の予防接種についてはこちらをクリックしてください。
項 目
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1回目 | 2回目 | ※チメロサール抜きのワクチンは取扱しておりません。 | |
3歳以上12歳まで | 3,000円 | 2,800円 | ※2回目の価格は当院で1回目接種の方 ※2回目の接種は1回目から2~4週間の間隔で接種してください |
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13歳以上 |
3,000円 | ー | ||
満65歳以上 (西宮市在住の方) |
1,500円 | ー | ※ 減免対象者は必ず証明書を持参してください。( 証明書がないと料金免除の対象となりません。) |
○ 65歳以上の方の実施期間:令和2年10月1日~令和3年1月31日
○ 一般の方の実施期間:令和2年10月26日~
○ 卵に対する強いアレルギー反応が予想される方は緊急体制の整った病院での接種をおすすめします。
○ 当院では18歳未満の方は保護者同伴での接種となります。
○ ご本人確認のため保険証、免許証などの名前・生年月日が確認できるものを提示ください。
○ 予約制ではありませんので受付時間内にご来院ください。
○ 予診票は事前に配布しておりますので記入もれのないよう当日ご持参ください。
○ ご来院の際は必ずマスク着用、手指のアルコール消毒をお願いします。
○ 混雑緩和のため日曜日のワクチン接種はなるべくお控え願います。
※表示価格は税込価格です。
●その他の予防接種についてはこちらをクリックしてください。
夏が終わり、涼しくなってきました。そろそろインフルエンザワクチン接種の時期が近くなってきました。東京都内では9月5日に今シーズン初めてのインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。
今年度もインフルエンザワクチンはA型2種類(シンガポール型、香港型)とB型2種類(プーケット型、テキサス型)の計4種類に対するワクチン(4価ワクチン)が供給される予定です。昨年度(2016-2017)からB型に対する効果を強くした4価ワクチンが使用されるようになりました。
【当院のデータ】
一昨年度(2015-2016)はB型インフルエンザと診断された方が158名おられましたが、昨年度(2016-2017)は17名に激減しておりました。B型インフルエンザに対しては強力な予防効果を発揮したことは実際の診療現場でも大いに実感しておりました。
しかし、A型インフルエンザに対しては最近ワクチンの効果を実感しづらい状況が続いています。ワクチンが効きにくいタイプのA香港型がここ数年流行していたことが一つの理由です。そのためインフルエンザワクチンを接種したのにインフルエンザにかかった方の割合が高くなっていることも事実です。
【効果が実感できなければインフルエンザワクチンは
打たなくていい?】
インフルエンザワクチンを打たなくても100人中90人はインフルエンザにかかりません。個人個人が持っている自然免疫のおかげです。仮にインフルエンザワクチンを100人全員が打ったとしましょう。そうするとその100人中95人がインフルエンザにかからなくなります。10人かかるところが5人になっているため、予防効果50%といいます。個人レベルでは実感しにくいはずです。しかし、100人ではなく、1億人で換算してみますと、1,000万人が500万人に減ることになります。インフルエンザにかかるはずであった人のうち多くの方がかからずに済んでいることになります。そのうちのひとりがあなたかもしれません。
次にインフルエンザで最も恐ろしいのが重症化して脳症、肺炎を起こし命を落とすことです。重症化は必ず一定の割合で発生します。すなわちインフルエンザ感染者の数が多いと、それに伴い重症化する人の数も増えてゆきます。全体としての感染者の数を減らすにより、重症化する人の数を減らしインフルエンザで命を落とす人の数を減らすことができるのです。
特に小児、高齢者では重症化するリスクが高いため、小児、高齢者はもとよりその周囲におられる方もインフルエンザワクチンは接種されるべきであると考えています。
【日々のインフエンザの診療で感じること】
インフルエンザワクチン接種者でインフルンザに罹った方の傾向として、家族やかなり身近な方にインフルエンザの方がいる状況が多く見られました。ワクチンを接種しても、濃厚にインフルエンザにさらされると、防御することは難しいのだと思います。
それに対し、ワクチンを打っていない方は家族や身近な方にインフルエンザの方がいなくてもかかっていることが多い印象です。(あくまでも個人的印象ですが)、ワクチンを打っていない方は不特定な人からもらってしまう可能性が高いと考えます。
家族の一人が外でインフルエンザに感染して自宅に持ち込むと、他の方がワクチンを接種していても、感染してしまう可能性が高くなります。
家族や会社、学校などの集団で予防接種をして、インフルエンザを持ち込まないようにすることが、インフルエンザに罹りにくくする重要な対策であると考えます。
難しい問題ですが、ご参考になれば幸いです。